今、なぜ和装なのか
装道創唱 山中典士
(1)和装は心の荒廃や教育の荒廃が嘆かれる現代に優しさ・ゆとり・落ちつき・礼儀・道徳観、さらに日本を愛する心や誇り、自信を回復させます。

(2)和装は装う時に装う人が自らデザインを完成させます。洋装は着る前にデザインが完成された衣服ですからファッションやアクセサリーなどによって外面に美を求める衣服です。ですから、和服を美しく装う装道は芸術であり、然も品性や感性や教養が高められます。

(3)和装を着付けの段階にとどめず技・術から礼・道に高めようと心がけるとき、人間の理想である愛・美・礼・和の4徳が顕現し、究極の美しい生き方が修得できます。

(4)和装の生活は、右脳の機能が活発となり、情緒や智慧や創造力が発揮されます。

〈5)和装の生活は、健康で、美しく、心豊かで、仲良く、生き甲斐のある、幸福な人生が創造されます。

(6)和装姿の母の優しさは、子供の情操と躾の教育が困難と言われる時代に、情操豊かな子供を育てます。又、幼児期における母のやさしい言動や、きもの姿は、幼児の右脳(イメージ脳)に入り、回路を通って潜在意識に刻まれます。潜在意識は「三児の魂・百まで」と言われるように幼児の生涯に好影響を与えます。

(7)和装は、恥を知る文化です。人間の生き方や心・言・装・行が、本来あるべき理想から外れたとき、和装の感性が恥じらいの心を生み、美しい理想の人生に導きます。

(8)和装文化を次代に伝える仕事は、高齢化社会の中で定年制のない生涯の生き甲斐となります。

(9)和装には昔から、衿を正す、折り目正しく、躾をする、慎ましく、袖振り合うも多生の縁、など「礼」を表現する言葉があるように、自然や周囲の人に尊敬と感謝の礼の心を養い、親子の断絶や離婚など現代社会の混乱と行き詰まりを打開します。

(10)和装の生活は、人間と自然の一体感を促し、更にきものは親から子へ孫へと三代は引き継ぐことができ、使い捨てず最後まで活用でき、自然破壊や環境汚染など地球の危機を守ります。

(11)和装には、陽と陰の異なる2つの働きによって全てが創造されるという宇宙の法則「生す霊の原理」が働き、役割や天分に則り男女の特質が発揮され、幸福な人生を創造することができます。

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(12)和装は、国際交流に最もふさわしい国境を越えて心が通う衣服です。

(13)和装の「道の文化・装道」の精神文化の智慧を世界に発信することが、21世紀に日本が世界に果たすべき役割です。

(14)和装の「道の文化・装道」によって、全人類の共通行為である衣服の装いを技から術へ、礼から道へ高め、共通の美意識である愛・美・礼・和をその都度反復すれば人類共通の潜在意織の働きで理想の世界が顕現します。