1972年(昭和47年)に第一回「日本の心と美の祭典/全日本きもの装いコンテスト・装道きものフェスティバル」を東京帝国劇場にて開催。以後毎年7会場の地区大会及び全国大会はNHKホールで3,500人の観客を動員して30年継続。鏡のない舞台で一人で数分で着装(振袖、留袖、カジュアル、男性、子供、外国人、学生)の技術と美しさ、装道の修得度を競う大会として開催し日本文化、きもの文化の振興に貢献してきました。2002年より、多数の外国人の参加者を得て「世界大会」として開催
[世界大会の映像が世界195カ国に送信]
この2002年4月14日に東京のNHKホールで開催された「日本の心と美の祭典・きもの装いコンテスト世界大会」の映像は、文部科学省メディア教育開発センター(NIME)がNHKの国際放送の衛星波を使い、90分番組で週1回、世界195カ国に送信されました。
[世界大会趣意書:会長・山中典士]
物質文明に片寄り過ぎた世界の潮流は既に行き詰まり、精神文化の胎頭なくして人類の歴史の存続は困難なところまで来ました。かつて、来日したアインシュタイン博士が、日本人の心と日本の文化に接し、非常に感動し「やがて人類は戦いに疲れる時が来る。その時人類は真の平和を願うだろう。平和を築く中心になるのは日本の精神文化である」「日本こそ世界の危機を救う盟主たる国であるだろう」と明言されました。
ユネスコ憲章の冒頭に「戦争は人の心の中に生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない。……」とあります。世界の平和は武力や物質、お金によって建設されるものでは決してありません。愛と美と礼と和の日本の心を持つことです。
日本文化は、今から一万二千年前の縄文時代から、人や自然との調和を大切にしてきた「和と礼の文化」であります。その日本の心が凝縮し象徴されているのが「日本のきもの」です。
私は、四十五年前より、日本の類い稀なる美しいきもの(和装)の衰退を見るに忍びず、きもの文化の振興に身を捧げて参りました。きもの文化の振興に努力する過程で、私は、きものに込められた宇宙の叡智である愛・美・礼・和を発見しました。そして、「世界中の人々の共通行為である衣服の装いに、きものに生きる愛美礼和の叡智を共通意識として反復すれば、偉大な潜在意識の力が発揮され、装道の目指す平和と幸福の理想は必ず実現する」という装道哲学を創唱しました。
「日本の心と美の祭典」も会を重ね三十六回大会(2008年4月世界大会実施)となりました。約三十八年前より、装道きもの文化使節団(毎回約百名が全員きもの着装の使節団)を海外に派遣し、これまでに百カ国を歴訪しました。各国で、きものに込められた愛と美と礼と和の叡智を実演入りの講演とショーで紹介し、大センセーションを巻き起こしました。その評価は驚くべきもので、「こんなに美しい衣服がこの地上にあったのですか!」と感嘆されるばかりでした。
更に、三十六年間に亘って、日本各地で「日本の心と美の祭典」と題し、和装の装いコンテストを開催し、振袖、留袖、カジュアル、男性、子供、外国人、学生対抗などの装いコンテストを継続してきました。特に昨今、在日外国人の方が沢山参加され、僅か数分で着装できるという、日本人には負けない実技を披露します。こうした成果によって、本年は「世界大会」に拡大して開催致しました。
人類は世界の平和を、そして癒しと安らぎを求めています。それを実現できるのは日本の心です、「きものの心」です。その普及による世界平和をひたすら願い、「きもの文化」振興の使命に燃え、永々と努力して参りました。私共一同の真心をお汲み取り頂き、きもの文化振興にご協力賜りますようお願い申し上げます。
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